グリーンライン雑記帳

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批判だけでなく、経済政策を!

近年の日本の政治情勢は、自分の政策に名前を付けた者が選挙で勝つ傾向が続いている。「アベノミクス」「都民ファースト」「大阪都構想」など。名前を付けさえすれば、その政策の有効性が検証されず、そもそも中身があるのかすら確認されず、多くの有権者が「中身があり、有効な政策だ」と信じ込んでしまうのは、大変危険なことだと思う。
世論調査では原発再稼働反対が多数派なのに原発再稼働賛成の自民党が国政選挙で勝ち続けている理由のひとつは、原発再稼働反対なのに選挙では原発再稼働賛成の自民党に投票する人が少なくないからだろう。
原発再稼働に反対するのに選挙では原発再稼働に賛成する政党に投票する人の多くは、原発再稼働反対より経済政策を優先しているのではないか。
そのような人たちには、アベノミクスの恐ろしさを伝えないといけない。私が最も懸念することは、年金積立金で膨大な株を購入し、株価を操作していることだ。これでは、購入した株を売ることもできず、莫大な含み損を抱えることになりかねない。他にも、当面の内閣支持率の維持しか考えない、近視眼的な経済政策に、経済の専門家たちから、この国の将来を危ぶむ声が上がっている。
「立憲4党」とも呼ばれる野党勢力民進党共産党自由党および社民党)が政権交代を実現するためには、安倍政権への批判だけでなく、有効な経済政策を提唱し、それを効果的に宣伝しなければならないはずだ。
経済政策に「99%ノミクス」と命名するのは、どうだろう。「アベノミクスは1%ノミクス。1%の富裕層しか利益を得られない。でも、私たちは99%ノミクスで、99%の国民の暮らしを良くします」と主張すれば、多くの有権者の心に響くだろう。
命名の重要性を理解している「立憲4党」の国会議員もいる。だが、総選挙直前に打ち出しても遅い。「立憲4党」が早めにまとめる必要があると私は考えている。